トイレ
非常用トイレを選ぶときの確認ポイント|回数・袋・防臭性能
そなえカルテ編集部
2026/7/26
非常用トイレは「50回分」「長期保存」だけで選ばず、家族が必要とする回数、セット内容、使いやすさ、使用後の保管を確認します。家庭では既存の便器へ取り付ける携帯トイレが中心です。
非常用トイレの種類を知っておく
内閣府のガイドラインでは、災害時に使うトイレを「携帯トイレ」「簡易トイレ」「仮設トイレ」「マンホールトイレ」の4種類に分類しています。仮設トイレとマンホールトイレは主に自治体が避難所などに設置するもので、家庭で選ぶのは携帯トイレと簡易トイレです。内閣府「避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン」
携帯トイレと簡易トイレの違いや、家庭に向くタイプの選び方は携帯トイレと簡易トイレの違いで詳しく解説しています。
必要回数
1人1日5回を基準に、最低3日、できれば7日分を計算します。
世帯人数 | 最低3日分 | 1週間分 |
|---|---|---|
1人 | 15回分 | 35回分 |
2人 | 30回分 | 70回分 |
3人 | 45回分 | 105回分 |
4人 | 60回分 | 140回分 |
排泄回数には個人差があるため、子ども、高齢者、体調などに応じて余裕を加えます。詳しい表は非常用トイレの備蓄目安を参照してください。
セット内容
箱の「回数」は、次のすべてが同数入っているか確認します。
便器へかぶせる便袋
凝固剤または吸水シート
使用済み袋を入れる防臭用外袋
使い方の説明書
凝固剤だけの製品や、外袋が少ないセットもあります。別途必要なものを買い足してください。不足しがちな用品は非常用トイレと一緒に必要なものにまとめています。
自宅の便器の形式でも選び方が変わる
携帯トイレは、便座にかぶせて使うことを前提にした製品が多く、洋式便器での使用が基本です。内閣府のガイドラインでは、既設トイレを災害用トイレとして活用する工夫として、次の方法が紹介されています。
洋式便器の場合:便座にビニール袋をかぶせて固定し、その上に携帯トイレの便袋を取り付ける
和式便器の場合:まず便器の上に板や段ボールなどを置いて封鎖し、その上に組立式の簡易トイレを設置する
自宅の便器が和式の場合は、携帯トイレだけでなく組立式の簡易トイレも候補に入れて検討してください。
取り付けと処理のしやすさ
便袋が自宅の便器に合うか、凝固剤を排泄前と後のどちらで入れるか、袋の口を結びやすいかを確認します。家族が手袋を着けた状態でも扱えるか、一度試すと安心です。
簡易トイレは処理方式も確認する
据え置き型の簡易トイレ(介護用ポータブルトイレに近いタイプ)は、汚物の処理方式が製品によって異なります。凝固剤で固める「ラッピング」方式のほか、「コンポスト」方式、「乾燥・焼却」方式などがあり、方式によって電気の確保や後処理の手間が変わります。内閣府「避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン」
停電時にも使える製品かどうか、購入前にパッケージや説明書で確認してください。
防臭と保管期限
収集再開まで自宅に置く可能性があるため、外袋の防臭性と厚みを確認します。凝固剤の保存期限は製品によって異なります。購入日と期限を箱へ書き、定期点検の対象にします。使用済み袋の具体的な保管方法は使用済み非常用トイレの保管方法で解説しています。
安さだけで決めない
1回当たりの価格を比べる場合も、便袋・外袋を追加購入した総額で比較します。使用期限、説明の分かりやすさ、国内での問い合わせ先も判断材料です。
よくある質問
携帯トイレと簡易トイレ、どちらを先に買うべきですか?
自宅の洋式便器が使える家庭では、まず携帯トイレを必要回数分そろえるのが基本です。和式便器のみの住戸や、便器の破損にも備えたい場合は、組立式の簡易トイレも検討してください。
「防臭タイプ」と書かれていない製品は選ばない方がよいですか?
防臭性能の表示がない製品でも使用は可能ですが、使用済み袋を自宅で保管する期間が長くなる可能性があるため、防臭性能のある外袋を別途用意すると安心です。
セット品と単品を組み合わせて買ってもよいですか?
問題ありません。必要回数分の便袋・凝固剤・防臭外袋がそろっていれば、複数の製品を組み合わせても構いません。購入後に一度並べて、数と組み合わせに不足がないか確認してください。実際の使い方は非常用トイレを実際に試すべき理由と確認手順も参考にしてください。
まとめ
非常用トイレは、必要回数分の便袋・凝固剤・防臭袋がそろい、自宅の便器で家族が扱える製品を選びます。購入後に1回試し、残数と期限を確認しましょう。