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衛生・救急

ウェットティッシュと体拭きシートは何個備える?用途別の考え方

そなえカルテ編集部

2026/7/26

断水時の拭き取り用品は、個数だけでなく手指用、体用、掃除用を混同しないことが重要です。製品ごとに成分や用途が違うため、表示を確認して必要枚数を計算します。

厚生労働省「避難所生活で健康に過ごすために」

なぜ用途を混同してはいけないのか

除菌シートには、アルコールや界面活性剤など、肌や口には刺激が強すぎる成分が含まれている製品があります。逆に肌用のシートは殺菌力が弱く、掃除用途には向きません。用途を混同すると、肌トラブルや十分な除菌ができないなどの問題につながるため、購入時と使用時の両方で「どこに使う製品か」を確認する習慣が大切です。

用途を分ける

  • 手指用:食事前、トイレ後の汚れを拭く

  • 体拭き用:首、脇、手足などを清潔にする

  • 口腔ケア用:口内専用品を使う

  • 掃除用:便座や身の回りを拭く

掃除用の除菌シートを肌や口へ使わないでください。「アルコール配合」の有無だけでなく、使用部位と注意表示を確認します。口の中に使うシートは災害時の口腔ケアで紹介している口腔ケア用シートを別に用意します。

必要枚数を試算する

家族1人が1日に使う枚数を、平常時に1日だけ試します。たとえば手指に4枚、体に2枚なら、4人×7日で手指112枚、体56枚です。携帯トイレ処理や乳幼児のおむつ交換があれば追加します。

東京都の日常備蓄モデルでは、除菌ウェットティッシュをひと箱(約100枚)を目安の一つとして挙げています。用途別に複数箱を備え、家族人数・日数に合わせて必要な箱数を計算する際の参考にしてください。

東京都「日常備蓄で災害に備えよう」

大容量パックは効率的ですが、開封後に乾きやすく、家族で分けにくい面があります。小分けパックも混ぜると持ち出しやすくなります。

大容量パックと小分けパックの使い分け

タイプ

向いている場面

注意点

大容量パック(100枚前後)

在宅避難、家族でまとめて使う

開封後は乾燥しやすく使い切る想定で管理する

小分けパック(10〜20枚程度)

持ち出し袋、外出先での使用

割高になりやすいが携帯性が高い

個包装タイプ

1回分だけ使いたい場面、衛生的に使いたい場面

単価は高めだが乾燥や漏れの心配が少ない

在宅備蓄は大容量パックを中心にしつつ、持ち出し袋には小分けや個包装タイプを入れておくと、状況に応じて使い分けられます。

乾燥を防いで保管する

  • 未開封のまま直射日光と高温を避ける

  • 包装のふたやシールを確実に閉じる

  • 定期的に日常利用へ回して補充する

  • 使用期限・製造元表示を確認する

長期保存用でも完全に乾燥しないとは限りません。半年ごとに包装の膨張、液漏れ、乾燥を確認してください。

水と石けんの代替ではない場面もある

感染症や化学物質など状況によっては、シートだけで十分に落とせません。自治体や保健当局の案内に従います。全体の衛生計画は断水時に体を清潔に保つ方法で確認できます。マスクや手袋と合わせた衛生用品全体の考え方はマスク・手袋・消毒用品の備蓄も参考にしてください。

よくある質問

アルコールフリーのウェットティッシュだけでも大丈夫ですか?

目に見える汚れを拭き取る目的であれば、アルコールフリーのシートでも役立ちます。ただし除菌を目的とする場合は、製品の表示を確認し、必要に応じてアルコール配合タイプや手指消毒剤と使い分けてください。

開封後どのくらいの期間で使い切るべきですか?

製品によって異なりますが、ふたを開けたままにすると数日でも乾燥が進むことがあります。使用のたびにしっかり閉じ、変色や異臭を感じたら使用を控えてください。長期保存を前提に大量購入する場合も、開封後は早めに使い切る想定で管理します。

何枚あれば安心ですか?

家族の人数、1日の使用枚数、想定日数から計算するのが基本です。目安が分からない場合は、東京都の備蓄モデルのようにひと箱(約100枚)単位で用途別に用意し、実際に使ってみて過不足を調整する方法もあります。

まとめ

必要量は「1人1日の用途別枚数×人数×日数」で計算します。肌用・口用・掃除用を分け、乾燥を防ぎながら日常利用で入れ替えてください。