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家の安全対策

水・食料

カセットコンロとガスボンベは何本備蓄すべき?使用量と安全な保管方法 

そなえカルテ編集部

2026/7/20

停電やガス停止に備えるなら、カセットコンロだけでなくボンベも人数と使用日数に合わせて用意します。農林水産省は、食品を温めるための熱源としてカセットコンロを挙げ、1人1週間当たり約6本を目安の例として示しています。実際の消費量は機種、火力、気温、調理時間で変わるため、製品表示も確認してください。

農林水産省「在宅避難に備える」

必要本数は家庭の使い方で試算する

1週間の使い方を先に決めます。

  • 湯を沸かす回数

  • パックご飯やレトルト食品を温める回数

  • 煮炊きする時間

  • 家族で同時に食べる量

同じ人数でも、調理不要の食品が多い家庭は消費を抑えられます。まず公的な目安を出発点にし、平常時に1本で何回調理できるか試すと、自宅に合う本数を見積もれます。

人数別のボンベ本数の目安

農林水産省の「1人1週間当たり約6本」を基準に単純計算すると、世帯人数別の目安は次のようになります。

世帯人数

3日分

1週間分

1人

約3本

約6本

2人

約5本

約12本

4人

約10本

約24本

家族で同じ鍋を1台のコンロで囲う場合は、この目安より少なく済むこともあります。一方で、湯せんや個別調理が多い家庭は目安より多く必要になることもあるため、あくまで出発点として使い、実際の消費量で調整してください。

ボンベには使用期限の目安がある

一般社団法人日本ガス石油機器工業会は、カセットボンベは製造後約7年、カセットこんろは製造後約10年を買い替え検討の目安としています。保管状態によっては早く劣化するため、さび、変形、キャップの紛失があるものは使用しません。

日本ガス石油機器工業会「カセットこんろ・カセットボンベの経年劣化にご注意」

缶底などに記載された製造年月日を確認し、古いものから普段の鍋料理などで使って補充します。

事故を防ぐための注意点

製品評価技術基盤機構(NITE)によると、2014年度から2023年度までの10年間にカセットこんろの事故は91件報告されており、原因が判明したもののうち約4割は使用者の誤使用・不注意によるものでした。特に多いのは、カセットボンベが異常に熱くなるような誤った使い方によって破裂し、死亡やけがにつながるケースです。

NITE「“NO MORE ボンベ破裂”~約4割が誤使用・不注意 「カセットこんろの事故」を防ぐ3つのポイント~」

NITEは、カセットボンベをコンロから取り外して室内の40℃未満の場所に保管すること、コンロを2台以上並べて使用しないことなどを注意点として挙げています。備蓄品としてだけでなく、日常的な使い方から見直すことが事故防止につながります。

高温と火気を避けて保管する

  • 直射日光が当たらない場所に置く

  • 暖房器具、コンロ、車内の近くに置かない

  • 湿気の多い場所を避ける

  • コンロから外し、キャップをして保管する

使用中は換気を行い、2台を近づけて使ったり、鍋底がコンロ全体を覆う大きな調理器具を使ったりしないでください。避難所や屋内での使用は、施設のルールと製品の注意表示に従います。

食品側も燃料を節約できる構成にする

調理不要で食べられる非常食を少なくとも初日分用意し、湯せんの湯を複数品で使うなど、燃料を浪費しない献立にします。停電が長引く夏や冬は、カセットコンロが唯一の熱源になることもあります。季節ごとの停電対策は夏の停電対策冬の停電対策もあわせて確認してください。

ありがちな失敗

  • 本数だけをそろえ、製造年月日を確認せずに古いボンベを使い続ける

  • コンロとボンベを別々の場所に保管し、いざというとき片方しか見つからない

  • 節約のため2台のコンロを並べて使い、ボンベが過熱して事故につながる

  • 使い切ったボンベを補充せず、次に使うときに本数が足りない

よくある質問

カセットコンロの代わりにIH調理器で代用できますか?

IH調理器は電気で動くため、停電時には使えません。ポータブル電源を別に備えている場合を除き、停電を想定した熱源としてはカセットコンロが基本になります。電源の備えについてはポータブル電源の選び方も参考にしてください。

使い切れなかったボンベはどう処分すればよいですか?

中身が残ったまま可燃ごみに出すと、ごみ収集車の中で発火するおそれがあります。自治体のルールに従い、屋外の風通しのよい場所でガス抜きをしてから捨てるなど、指定の方法で処分してください。

ボンベは何本あればいざというとき安心ですか?

「1人1週間当たり約6本」を出発点にしつつ、自宅の調理頻度で調整するのが現実的です。まずは3日分の本数をそろえ、1週間分の非常食を無理なく備える方法と合わせて段階的に増やしましょう。

まとめ

ボンベは「何人で何回加熱するか」を基に用意し、農林水産省の1人1週間約6本という例も参考にします。期限、さび、高温保管を点検し、普段から安全に使って入れ替えましょう。NITEが指摘する誤使用による事故も、保管場所と使い方を見直すことで防げます。