電源・ライト
防災用ランタンは何個必要?部屋ごとの置き場所と選び方
そなえカルテ編集部
2026/7/20
ランタンは家族の人数だけでなく、夜間に使う場所ごとに数えます。最低限、生活する部屋とトイレに各1台、移動用に1台を目安にすると、暗い家の中で持ち回る負担を減らせます。停電が数日続く場合は、置きっぱなしにする「据え置き用」と、必要な部屋へ持ち運ぶ「予備用」を分けて考えると数え漏れを防げます。
置き場所から必要数を決める
一般的な住まいなら、次の場所を確認します。
家族が集まるリビング:1台
トイレ:1台
寝室:各部屋または家族単位で1台
廊下・階段:必要に応じて1台
持ち出し用:懐中電灯またはヘッドライト
1人暮らしでも、生活空間用とトイレ・移動用の2台があると、1台の故障にも対応できます。
世帯人数別の目安
世帯構成 | 想定台数 | 考え方 |
|---|---|---|
1人暮らし | 2台 | 生活空間用1台+トイレ・移動用1台 |
2人暮らし | 2〜3台 | 共有スペース用に加え、就寝場所が別なら追加 |
家族4人 | 3〜4台 | リビング、トイレ、寝室(複数)に分散 |
高齢者・乳幼児がいる家庭 | 上記+1台 | 介助や授乳など個別に照明が必要な場面向け |
台数はあくまで目安です。住居の間取りや、家族が同じ部屋で過ごすか分かれて過ごすかによって調整してください。1人暮らしの備えは一人暮らしの防災グッズ、家族4人分の備蓄は4人家族の備蓄量もあわせて確認できます。
明るさより照らし方を見る
室内全体には、光を周囲へ広げるランタンが向きます。強すぎる光は電池消費が増え、まぶしさも出るため、明るさを段階調整できる製品が便利です。移動や点検は前方を照らす懐中電灯、両手を使う作業はヘッドライトと使い分けます。
天井から吊るす、床に置く、テーブルに置くなど、置き方によって部屋全体の明るさの感じ方が変わります。乳白色のカバーで光を拡散するタイプは、直接光源を見てもまぶしくなりにくく、小さな子どもや高齢者がいる家庭でも使いやすい傾向があります。
詳しい違いは懐中電灯とランタンはどちらを備える?で解説しています。
選ぶときの確認点
連続点灯時間(弱モードでの持続時間の目安)
明るさの段階調整機能
吊り下げ用フックや自立させやすい形状
防滴性能(浴室やベランダでも使えるか)
転倒・落下に強い形状
電源方式(乾電池式・充電式・ソーラー式)
「明るいほど良い」とは限りません。長時間の生活空間で使う場合は、まぶしさを抑えつつ必要な範囲を照らせる製品を選び、非常持ち出し用には軽量でコンパクトな製品を分けて用意すると使い勝手が上がります。
電源方式を分散する
乾電池式:交換しやすく、備蓄量を把握できる
充電式:日常使いしやすいが、停電前の残量確認が必要
ソーラー式:天候と充電時間に左右される
すべて同じ方式にせず、乾電池式と充電式を組み合わせると故障や電池不足を分散できます。乾電池式を選ぶ場合は、乾電池の必要本数もあわせて計算しておきましょう。
火を使う照明は避ける
地震後は余震や可燃物の散乱があるため、ろうそくは火災の危険があります。消防庁も地震時の火災防止を重視しており、家庭の非常照明は電池式LEDを中心にします。
よくある失敗
リビング用の1台だけに頼り、トイレや廊下が真っ暗になる
全台を同じ電源方式にして、電池切れ・充電切れが同時に起きる
明るさ最大で使い続け、電池の消耗が早い
半年に一度の点灯確認を忘れ、いざというとき点灯しない
よくある質問
LEDランタンとろうそくを併用してもよいですか?
地震後は余震やガス漏れ、可燃物の散乱がある可能性があるため、消防庁も火気を使う照明は避けるよう注意を呼びかけています。ろうそくは基本的に使わず、電池式LED照明を中心に備えてください。
100円ショップのランタンでも代用できますか?
短時間の使用や予備としては役立ちますが、連続点灯時間や耐久性はメーカー品と差があることがあります。生活の中心となる1台は、明るさ調整や防滴性能を備えた製品を選び、簡易的な物は予備・補助として位置づけると安心です。
ランタンと懐中電灯、どちらを先に揃えるべきですか?
在宅避難を想定するなら生活空間を照らすランタンを、避難所への移動や屋外作業を想定するなら懐中電灯を優先します。詳しくは懐中電灯とランタンの使い分けを参照してください。
まとめ
ランタンはリビング、トイレ、寝室など使う場所から数え、1台へ依存しないようにします。明るさ調整、電源方式、置きやすさを確認し、半年ごとに点灯試験をしてください。停電対策全体は停電時に必要なものチェックリストもあわせて確認しましょう。