水・食料
4人家族の防災備蓄|1週間分の必要量を計算
そなえカルテ編集部
2026/7/20
4人家族が1週間在宅避難する場合、基本量だけでも水84リットル、食事84食、携帯トイレ140回分になります。量が多いため、最初に3日分をそろえ、収納を分散しながら1週間へ増やします。
基本量
品目 | 1人1日の目安 | 3日分(4人) | 7日分(4人) |
|---|---|---|---|
飲料・調理用水 | 3L | 36L | 84L |
食事(1日3食) | 3食 | 36食 | 84食 |
携帯トイレ(1日5回) | 5回 | 60回 | 140回 |
これは一般的な計算です。乳幼児、高齢者、持病、食物アレルギー、排泄回数によって追加・調整します。人数が変わる場合の考え方は一人暮らしの防災グッズや二人暮らしの防災備蓄でも解説しています。
子どもの年齢で調整する
同じ「4人家族」でも、乳幼児がいる家庭と、大人と中高生の家庭では必要な備えが大きく異なります。
乳幼児がいる場合:粉ミルクや離乳食、おむつなど、大人用の備蓄で代替できない品目を優先して用意します。詳しくは赤ちゃんがいる家庭の防災グッズを参照してください。
未就学児・小学生の場合:食べ慣れた味の食品を用意し、非常時でも普段に近い食事にすると精神的な負担を減らせます。
中高生を含む場合:大人と同じ量を目安にしつつ、食べ盛りの時期は食料をやや多めに見積もっても差し支えありません。
栄養バランスの考え方は災害時の栄養バランスも参考にしてください。
食品は「84個」ではなく献立で考える
主食84食だけを購入せず、調理不要の初日、加熱できる日、主菜・副菜を組み合わせます。家族が食べ慣れた食品をローリングストックにすると、期限管理と費用負担を抑えられます。加熱が必要なメニューのために、カセットコンロとガスボンベも人数分の使用量を見込んで備えます。
水とトイレを分散する
水は重量が大きく、トイレは使用後の保管スペースも必要です。
キッチン:日常で回す水・食品
玄関近く:持ち出せる小容量水
寝室近く:夜間用トイレ・ライト
別収納:予備の水、便袋、防臭袋
避難経路や高い棚へ置かないでください。水84リットルは重量も84キログラム以上になるため、一箇所に集中させると、家具の転倒などで取り出せなくなるリスクも高まります。使用済み携帯トイレの保管方法は使用済み携帯トイレの保管方法を確認してください。
家族で担当と場所を共有する
子どもを含め、ライト、携帯トイレ、持ち出し袋の場所を確認します。大人が一人しかいない状況でも対応できるよう、設備停止や連絡方法を複数人が理解します。
分電盤、ガスの元栓、給水の止水栓の位置を大人二人が把握する
子どもにも、携帯トイレの場所や簡単な使い方を年齢に応じて教えておく
保育園・学校からの引き取りルールを事前に確認し、家族の連絡・集合方法を決めておく
災害用伝言ダイヤル「171」(171にダイヤルし、録音は「1」、再生は「2」)の使い方を家族全員で一度試しておく
4人分の持ち出し袋を分ける
家族全員分の持ち出し品を一つの袋にまとめると、重すぎて運べなくなります。大人二人がそれぞれ持ち出し袋を持ち、子どもの年齢に応じて軽い荷物を分担する形にします。大阪府の防災ポータルでは、持ち出し袋の重さの目安を成人男性で約15キログラム、成人女性で約10キログラム程度としており、これを一人分の上限の目安にすると分担しやすくなります。
よくある質問
4人家族の水84リットルはどこに置けばよいですか?
一箇所にまとめず、キッチン・玄関収納・寝室近くなど複数箇所に分散するのが基本です。防災用品の収納場所を家族で記録し、誰でも取り出せる状態にしておいてください。
食物アレルギーがある子どもがいる場合はどうすればよいですか?
アレルギー対応の食品は支援物資では手に入りにくいため、家庭での備蓄を優先します。普段食べている代替食品を多めに買い置きし、ローリングストックで消費期限を管理してください。
5人以上の家族の場合はどう計算すればよいですか?
考え方は同じです。水は3L、食事は3食、携帯トイレは5回を1人1日あたりの基本量とし、人数分を掛け算してください。世帯人数が増えるほど収納・運搬の負担が大きくなるため、分散保管とローリングストックがより重要になります。
まとめ
4人家族の7日分は水84L、84食、トイレ140回が基本です。3日分から始め、家族固有品、電源、衛生、季節対策を加え、収納を分散しましょう。子どもの年齢に応じた品目の調整と、家族全員での場所・連絡手段の共有も忘れずに行ってください。