電源・ライト
防災ラジオは本当に必要?スマートフォンとの使い分け
そなえカルテ編集部
2026/7/20
スマートフォンは災害情報の確認に便利ですが、電池切れ、通信障害、回線混雑が起きる可能性があります。防災ラジオは必須と一律には言えないものの、スマートフォンとは異なる電源・受信手段を持つバックアップとして役立ちます。
スマートフォンの強み
自治体や気象機関の最新情報を文字で確認できる
地図、連絡、災害用伝言サービスを使える
必要な情報を検索できる
一方で、充電と通信網に依存します。緊急時に残量を確保する方法はスマートフォンの電池を長持ちさせる設定を参照してください。
通信は混雑しても、放送は混雑しない
大規模災害では、安否確認の電話が集中し、つながりにくくなることがあります。総務省の資料によると、東日本大震災では警察・消防などの重要通信を優先するため、固定電話で最大80〜90%、携帯電話の音声通話で最大70〜95%の通信規制が行われました。
総務省「災害時には『災害用伝言サービス』やメールを御活用ください」
ラジオ放送は、電話網のように利用者同士が回線を奪い合う仕組みではなく、放送局から不特定多数への一方向の送信のため、聞く人数が増えても受信しにくくなることはありません。停電や通信障害で情報源が絞られる場面ほど、この違いが役立ちます。
ラジオの強み
放送局から一方向で情報を受信できる
乾電池式なら家庭の電源に依存しない
地域情報や公的発表を音声で聞ける
画面を見続けずに情報を得られる
購入する場合は、自宅地域でAM・FMを受信できるか平常時に試します。ライト、サイレン、スマートフォン充電機能は補助機能であり、受信感度と操作性を先に確認してください。
手回し充電を過信しない
手回し発電は緊急時の補助です。短い充電でスマートフォンを十分に回復できるとは限りません。乾電池、内蔵充電池、モバイルバッテリーなど複数の方法を用意します。ラジオ本体の電源も同様に、乾電池切れに備えて必要な予備本数を計算しておきましょう。
選ぶときのポイント
自宅・避難先の地域でAM・FMを問題なく受信できるか
電源方式(乾電池式が基本、手回し・USB充電は補助)
選局のしやすさ(ダイヤル式・ボタン式など操作の分かりやすさ)
使わない機能(ライトやサイレン)が電池を余計に消費しないか
持ち運びやすい大きさと重さ
多機能をうたう製品でも、肝心の受信感度が悪ければ情報収集の役に立ちません。購入前に口コミだけで判断せず、可能であれば実際に電源を入れて選局してみてください。
どんな家庭で優先度が高いか
停電が長引きやすい地域や住環境
高齢者など音声情報が使いやすい家族がいる
スマートフォンが1台しかない
地域の防災放送をラジオで受けられる
放送周波数、自治体の情報源、電池の保管場所を紙にも記録しておきます。
よくある質問
スマートフォンがあればラジオは不要ですか?
必須ではありませんが、電池切れや通信規制でスマートフォンが使えない場面のバックアップとして有効です。特に音声通話が集中しやすい発災直後は、ラジオのような一方向放送のほうが安定して情報を受け取れる場合があります。
手回し充電だけで乾電池は不要ですか?
手回し発電は非常時の補助であり、連続使用や本体の充電には力不足になりがちです。乾電池式を基本にし、手回し・USB充電は予備の手段として考えてください。
車のカーラジオでは代用できませんか?
停電中に自宅で情報を得る用途には使えません。移動中や車中避難の際の情報収集には活用できますが、燃料の消費や排気ガスに注意し、自宅用には別に乾電池式ラジオを備えてください。
まとめ
防災ラジオはスマートフォンの代わりではなく、通信と電池が制限されたときの予備手段です。受信確認をした乾電池式ラジオと予備電池を備え、複数の情報源を使えるようにしましょう。停電対策全体は停電時に必要なものチェックリストもあわせて確認してください。