電源・ライト
停電時にスマートフォンの電池を長持ちさせる設定と使い方
そなえカルテ編集部
2026/7/26
停電時は、スマートフォンを照明や娯楽に使い続けるのではなく、連絡・警報・公的情報の確認を優先します。省電力設定と通信方法を見直すだけでも消費を抑えられます。停電が数日に及ぶ場合は、設定変更だけでなく充電手段の分散や連絡手段の優先順位づけも合わせて考えておくと、電池切れによる連絡断絶を防げます。
最初に変える設定
低電力モード・バッテリーセーバーを有効にする
画面の明るさを下げる
自動ロックまでの時間を短くする
不要なBluetooth、位置情報、バックグラウンド更新を止める
動画再生や大容量通信を控える
通知を必要なアプリへ絞る
使っていないアプリを終了し、常駐アプリを整理する
機種ごとに設定名は異なります。iPhoneでは低電力モードがバックグラウンド動作などを抑えます。Androidにも同様の「バッテリー セーバー」機能があり、有効にするとダークモードが自動でオンになり、バックグラウンドの動作が制限・停止されます。あらかじめスケジュールを設定しておけば、停電の瞬間に手動で切り替える手間も省けます。
電波が弱い場所で探し続けさせない
圏外や弱い電波の場所では、端末が基地局を探して電力を消費します。連絡を待たない時間帯は機内モードにし、決めた時刻だけ通信を有効にする方法があります。ただし、緊急速報や着信も受け取れなくなるため、家族の状況と地域の危険性を考えて使ってください。集合住宅の高層階や谷間の地域など、平常時から電波が不安定な場所に住んでいる家庭では特に効果があります。
音声通話よりメールやSNSを優先する
災害時は安否確認の電話が集中し、つながりにくくなることがあります。総務省の資料によると、東日本大震災では、警察・消防などの重要通信を確保するため、固定電話で最大80〜90%、携帯電話の音声通話で最大70〜95%の通信規制が行われました。一方、メールなどのパケット通信は規制されないか、規制されても最大30%程度にとどまり、音声通話より比較的つながりやすい状況でした。
総務省「災害時には『災害用伝言サービス』やメールを御活用ください」
何度も発信をかけ直すと、つながらないまま電池だけを消費します。安否確認はメール、SNS、災害用伝言ダイヤル(171)や災害用伝言板(web171)を優先し、音声通話は必要な相手に絞ってください。171は震度6弱以上の地震などをきっかけに提供が始まり、1件あたり30秒以内の音声を録音でき、伝言は録音から48時間保存されます。
家族で確認時刻を決める
「毎時0分に連絡を確認する」など時刻を決めれば、画面を頻繁に開かずに済みます。音声通話が集中している場合は、通信状況に応じて災害用伝言サービスや短いメッセージを利用します。決めた時刻以外は機内モードにしておくと、電波探索による消費も同時に抑えられます。
ライトは専用品を使う
スマートフォンのライトは便利ですが、長時間使うと通信手段の電池を消費します。部屋の照明にはランタン、移動には懐中電灯やヘッドライトを用意します。
充電手段を分散する
モバイルバッテリー、乾電池式充電器、車載充電器などを用意し、ケーブルも端末に合うか確認します。被災時に車内で充電する場合は、換気の悪い場所でエンジンをかけ続けないでください。乾電池式の予備ライトや乾電池の必要本数を確認しておけば、スマートフォンの充電を照明用途に回さずに済みます。停電対策全体は停電時に必要なものチェックリストも参考にしてください。
よくある質問
機内モードにすると緊急速報も届きませんか?
はい、機内モード中はエリアメールや緊急速報メール、着信を受け取れません。連絡を待つ必要がある時間帯や、余震・避難情報の緊急性が高い状況では機内モードにせず、通知を絞ったうえで低電力モードだけを使う方法もあります。家族の状況に合わせて使い分けてください。
家族の安否確認は何を優先すべきですか?
音声通話より、メール、SNS、災害用伝言ダイヤル(171)や災害用伝言板(web171)を優先してください。パケット通信のほうが規制されにくく、電池と時間の消費も抑えられます。
モバイルバッテリーがない場合はどうすればよいですか?
乾電池式のUSB充電器や車載充電器が代用になります。日頃からモバイルバッテリーの容量を確認し、満充電の状態で保管しておくことが基本です。防災ラジオに充電機能が付いている製品もあるため、防災ラジオの必要性もあわせて検討してください。
まとめ
停電時は省電力モード、画面、通信、通知を見直し、確認時刻を決めます。スマートフォンを照明代わりにせず、充電手段とライトを別に備え、安否確認は音声通話よりつながりやすいメールや災害用伝言サービスを優先しましょう。