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水・食料

乳幼児がいる家庭で必要な防災グッズ|ミルク・おむつ・移動

そなえカルテ編集部

2026/7/20

乳幼児用品は月齢や成長で必要な物が変わり、一般の支援物資で普段と同じ製品が手に入るとは限りません。授乳・食事、排泄、衛生、体温管理、移動の5分野を家族ごとに備えます。

東京都「災害時に備えた備蓄品」

授乳と食事

  • 普段使う粉ミルク・液体ミルク

  • 哺乳瓶または使い慣れた授乳用品

  • 調乳に必要な安全な水と器具

  • 月齢に合う離乳食

  • アレルギー対応食

  • 子ども用のスプーンと食器

製品の保存方法、調乳方法、使用期限を守ります。災害時に初めて別のミルクや哺乳方法へ変えず、平常時に使えるか確認します。

東京都によると、大規模災害では電気・ガス・水道などのライフラインの復旧に1週間以上かかるおそれがあり、粉ミルクの調乳に必要な湯や清潔な水が確保しにくい場面が想定されます。乳児用液体ミルクは常温で保存でき、ふたを開けて吸い口を装着すればそのまま飲ませられるため、断水時や外出時の備えとして東京都も普及を進めています。粉ミルクと液体ミルクの両方を備え、それぞれの製品パッケージに記載された保存期間を確認してください。

東京都福祉局「災害時に備えて 知っていますか?乳児用液体ミルク」

母乳育児中の場合でも、被災による体調変化やストレスで母乳が出にくくなることがあるため、粉ミルクや液体ミルクを少量でも備えておくと安心です。調乳用の水は、水はどれくらい備蓄すればよい?保存水は2リットルと500ミリリットルのどちらがよい?を参考に、飲用とは別に確保しておきます。

おむつと衛生

普段の1日交換数×7日を基準に、紙おむつ、おしり拭き、防臭袋、着替えを用意します。成長でサイズが変わるため、日常で古いものから使って補充します。

月齢の目安

1日の交換回数の目安

7日分の目安

新生児〜生後数か月

多め

交換回数×7枚を目安に多めに

離乳食が進む時期

やや減る

実際の使用量に合わせて調整

交換回数は成長やその子の体質によって差が大きいため、上記は考え方の目安です。実際は普段の使用量を基準に、1サイズ大きいおむつも数枚備えておくと、災害でサイズアウトした際にも対応できます。おむつと合わせて、ゴミが収集されない期間を想定し、災害時のゴミ袋の備えも確認しておくと、使用済みおむつのにおいや衛生面の不安を減らせます。

体温管理

乳幼児は暑さ・寒さの影響を受けやすいため、季節に合う衣類、帽子、毛布、冷却用品を用意します。保護者が暑くないからと判断せず、顔色、汗、反応を確認します。

体温調節機能が未発達な乳幼児は、大人が快適と感じる室温でも影響を受けることがあります。夏はエアコンが使えない夏の暑さ対策、冬は暖房が使えない冬の寒さ対策を参考に、停電時でも体温を保てる用品(着替え、タオル、湯たんぽの代わりになる物など)を用意してください。

移動

  • 抱っこひも

  • ベビーカー(道路状況により使えない前提も持つ)

  • 母子健康手帳の控え

  • 子どもの写真、連絡先

  • 小さなおもちゃや安心できる物

抱っこひもは両手を空けられますが、平常時に正しく装着できるよう練習します。避難時はがれきや段差でベビーカーが使えないことも想定し、抱っこひもを主な移動手段として考えておくと安全です。母子健康手帳は原本を持ち出せない場合に備え、予防接種歴や健診記録の写しをコピーまたは写真で残しておくと、避難先でも医療者に伝えやすくなります。

家族構成別に見直すポイント

  • きょうだいがいる場合は、上の子の分の食事・おむつ・着替えも別枠で計算する

  • 双子・多胎児は必要量が単純に倍になるため、置き場所も含めて余裕を持たせる

  • 一時的に祖父母などが世話をする可能性がある場合は、備蓄品の保管場所と使い方を共有しておく

4人家族での備蓄量の考え方は4人家族の防災備蓄も参考にしてください。

よくある質問

液体ミルクだけを備えれば粉ミルクは不要ですか?

どちらか一方に絞る必要はありません。液体ミルクは調乳不要で断水時にも使いやすい一方、粉ミルクは常温での保存期間が長い製品が多く、コストを抑えやすい利点もあります。普段使っている製品を中心に、両方を組み合わせて備えると選択肢が広がります。

非常食用に月齢の合わない離乳食を備えてもよいですか?

成長は早いため、月齢が合わなくなった離乳食は普段の食事で早めに使い切り、その都度、現在の月齢に合う物へ買い替えるのが基本です。ローリングストックの始め方のように、日常の食事に組み込みながら管理すると無駄になりません。

避難所では乳幼児用の物資はすぐにもらえますか?

災害の規模や地域によって支援物資が届くまでの時間は異なり、必ずしもすぐに、また希望する製品が届くとは限りません。特にミルクやおむつのサイズ、アレルギー対応食は代替が難しいため、最低3日分、できれば7日分は自宅で備えておくことが基本です。

まとめ

乳幼児用品は普段の使用量を7日分へ換算し、成長に合わせて更新します。食べ慣れた食品、おむつ、抱っこひもを優先し、家族全員が保管場所を知るようにしてください。液体ミルクや体温管理用品など、月齢や季節に応じて内容を見直すことも忘れないようにしましょう。