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衛生・救急

防災用の救急セットには何を入れる?家庭向け中身一覧

そなえカルテ編集部

2026/7/26

防災用救急セットは、重いけがを家庭で治療するためではなく、小さな傷の応急手当と、医療機関へつなぐまでの補助に使います。既製品を買う場合も、中身が家族に合うか一つずつ確認してください。

日本赤十字社「災害への備え」

基本の衛生・手当用品

用途ごとに分けて考えると、過不足なくそろえやすくなります。

  • 保護・清潔用:使い捨て手袋、滅菌ガーゼ、清浄綿など製品表示に沿った衛生用品、マスク

  • 止血・固定用:絆創膏(サイズ違いを複数)、包帯、三角巾、医療用テープ

  • 処置用の道具:はさみ、ピンセット、体温計

  • 後片付け用:ごみを密閉する袋

絆創膏は指先用の小さいサイズから、擦り傷を覆える大きめサイズまで数種類を混ぜておくと、けがの大きさに合わせやすくなります。三角巾は止血や固定だけでなく、腕を吊る、包帯代わりに使うなど応用範囲が広いため、1〜2枚は必ず入れておきます。

用品の使い方が分からないまま詰め込まず、地域の救命講習や日本赤十字社の講習で応急手当を学ぶことも備えです。

家族固有のもの

  • 普段使う薬とお薬情報

  • 眼鏡・コンタクト関連用品

  • 補聴器用電池

  • アレルギーや持病を記したカード

  • 乳幼児・高齢者に必要な用品

薬は救急セットへ移し替えず、名称・用法が分かる元の包装で管理します。処方薬の備えは主治医・薬剤師に相談してください。常備薬そのものの日数や管理方法は常備薬の災害備蓄で詳しく解説しています。

入れない方がよいもの

使い方を知らない医療器具や、期限切れの医薬品は入れません。消毒薬や薬剤は、年齢、体質、傷の状態によって適否が異なります。迷う場合は医療専門職へ確認します。市販の消毒薬にも使用部位や年齢に関する注意表示があるため、パッケージの記載を必ず確認してください。

家庭用と持ち出し用を分ける

救急セットは、自宅に据え置く「家庭用」と、避難時にすぐ持ち出す「携帯用」の2つに分けて考えると管理しやすくなります。

区分

想定する場面

中身の傾向

家庭用救急箱

在宅避難、日常のけが

品目数は多め、瓶入りの消毒液など重い物も可

携帯用救急セット

避難所への移動、外出中の被災

軽量・コンパクト、個包装の絆創膏やシートを中心に

すべてを一つの箱にまとめると持ち出し時に重くなりすぎるため、最低限のセットを持ち出し袋に、残りを自宅の据え置き箱に分けておくと、状況に応じて使い分けられます。持ち出し品全体の優先順位は防災グッズは何から揃える?家庭で優先したい6つの備えも参考にしてください。

家族構成に応じて追加するもの

  • 乳幼児がいる場合:体温計(乳幼児用)、綿棒、乳幼児用のはさみ・ピンセットなど専用サイズの用品。詳しくは乳幼児がいる家庭の防災グッズを参照してください。

  • 高齢者がいる場合:普段使う杖や補助具の予備部品、転倒によるすり傷を想定した大判ガーゼ。高齢者がいる家庭の防災用品も確認してください。

  • アレルギー体質の家族がいる場合:原因物質を記したカード、普段使用している対応薬(用法は医師・薬剤師の指示に従う)

家族の年齢や体質によって必要な用品は変わるため、既製品のセットをそのまま使うのではなく、中身を家族に合わせて入れ替えることが重要です。

半年ごとに点検する

  • 使用期限

  • 包装の破れ・水濡れ

  • はさみなどのさび

  • 手袋の劣化

  • 家族の薬や健康状態の変化

東京都健康安全研究センターは、震災対策の救急箱について、未開封の医薬品でもおおむね3年を目安に品質が劣化することがあるため、時々点検し定期的に新しい物へ入れ替えるよう案内しています。半年ごとの点検に加えて、使わずに数年経過した薬品や衛生用品は、この目安も参考に入れ替えを検討してください。

東京都健康安全研究センター「くすりの救急箱 震災対策編」

常備薬の災害備蓄とは分けて一覧を作り、救急セットの置き場所を家族で共有します。

よくある質問

市販の救急セットを買えばそれで十分ですか?

既製品は基本的な品目がそろっている点で便利ですが、家族の年齢や体質、持病を反映していません。中身を一度すべて確認し、不要な物を除き、家族固有の用品を追加してください。

救急セットはどこに置けばよいですか?

すぐに取り出せる場所を基本にしつつ、防災用品の収納場所のように、家具の転倒や浸水で取り出せなくなるリスクも考えて置き場所を決めます。持ち出し用は玄関近く、家庭用は使う頻度の高い場所に置くと管理しやすくなります。

消毒薬は入れなくてもよいですか?

消毒薬の要否や種類は傷の状態や体質によって異なるため、一律には言えません。迷う場合は薬剤師や医師に相談し、表示に従って使用してください。

まとめ

救急セットはガーゼ、包帯、手袋など基本用品を中心にし、家族固有の情報と用品を加えます。家庭用と携帯用を分け、中身の数より、使い方を理解し、期限内で清潔な状態を保つことが重要です。