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家の安全対策

防災グッズは何から揃える?家庭で優先したい6つの備え

そなえカルテ編集部

2026/7/26

防災グッズはセット商品から選ぶのではなく、命を守る対策、排泄、水と食事、停電、衛生、季節対策の順に、自宅の不足を確認します。住まいと家族で優先順位は変わりますが、次の6分類が出発点です。

政府広報オンライン「災害への備え」

なぜこの順番なのか

災害用品は「量をそろえること」だけが目的ではありません。家具の下敷きになれば備蓄そのものを使えず、トイレを我慢すれば体調を崩し、水と食事がなければ数日で生活が立ち行かなくなります。命に関わる度合いが高いものから確認し、そのあとに生活の質を保つための備え(電源・衛生・季節対策)へ進むという考え方です。すでに一部そろっている家庭でも、6分類のどこが手薄かを棚卸しする使い方ができます。

1. 家の安全対策

備蓄品を使う前に、けがを防ぎ、避難経路を残す必要があります。寝室と出入口から家具の転倒防止を行い、ガラス、火災、感震ブレーカーも確認します。特に背の高い家具や家電は、就寝中や在宅時間の長い場所ほど優先して対策します。

2. トイレ

断水や排水管損傷で自宅トイレが使えない場合に備え、携帯トイレを1人1日5回、最低3日、できれば7日分用意します。水や食事と違い、排泄は我慢できず、支援物資としても届くまでに時間がかかりやすい分野です。

人数

3日分(15回)

7日分(35回)

1人あたり

15回

35回

非常用トイレの人数別備蓄量、携帯トイレと簡易トイレの違いは携帯トイレと簡易トイレの違い、断水直後の具体的な使い方は地震直後のトイレの使い方を参照してください。

3. 水・食料

飲料・調理用の水は1人1日3リットル。食料は最低3日、可能なら1週間分を基本にします。初日は調理不要品、以降は主食・主菜・副菜を組み合わせます。

4. 電源・ライト

部屋用ランタン、移動用ライト、乾電池、スマートフォン充電手段を用意します。ライトは寝室・トイレなど使う場所へ分散します。

5. 衛生・救急

手指衛生、体拭き、口腔ケア、ごみの密閉、応急手当用品をそろえます。処方薬や医療用品は家族ごとに医師・薬剤師へ相談します。

6. 防寒・暑さ対策

夏は遮光、飲水、冷却と避難先、冬は衣類、床断熱、寝具を準備します。季節の変わり目に中身を入れ替えます。

持ち出し品と備蓄品を分ける

6分類をすべて非常持ち出し袋に詰め込む必要はありません。自宅で生活を続けるための「備蓄品」と、避難所などへ移動するときに持ち出す「持ち出し品」は分けて考えます。持ち出し袋は自分で背負って移動できる重さに抑えることが重要で、大阪府の防災ポータルは持ち出し袋の重さの目安を男性で約15キログラム、女性で約10キログラムとしています。これを超える分は自宅の備蓄として置き、持ち出し袋には水・食料・トイレの数回分と貴重品、常備薬などを優先して入れます。

大阪府「備蓄品や非常持ち出し品などの準備」

家族固有品を最後ではなく並行して確認する

乳幼児、高齢者、ペット、アレルギー、在宅医療などの用品は、一般的な支援物資で代替しにくいため優先度が高い場合があります。6分類と並行して確保してください。

ありがちな失敗

  • 市販の防災セットだけで満足し、家具固定やトイレの数量を確認していない

  • 水と食料は用意したが、携帯トイレの数が生活実態(1人1日5回)に足りていない

  • 防災用品を買った日から一度も中身を見直さず、食品の期限切れに気づかない

  • 全部を一箇所にまとめてしまい、収納場所が被災時に取り出せない

よくある質問

防災セットを一つ買えば安心ですか?

市販セットは最低限の品目をまとめていますが、家族人数や住まい(マンション・戸建て)に合わせた数量までは網羅していないことが多いです。セットを土台にしつつ、6分類ごとに自宅の不足を確認してください。

予算が限られる場合、何から買うべきですか?

家の安全対策(家具の転倒防止・ガラス飛散防止フィルムなど)とトイレ用品を優先します。どちらも比較的安価で、命と健康に直結するためです。水・食料は日常の食品を多めに買うローリングストックで費用を抑えられます。

一度にすべて揃えるのが大変です

一度に揃える必要はありません。防災グッズを一度に買わずに揃える方法のように、月ごとに分野を決めて少しずつ購入すると、家計への負担を抑えながら不足を埋められます。

まとめ

最初に家の安全とトイレを確認し、水・食料、停電、衛生、季節対策へ進みます。一度に買わず、揃える順番を決めて不足を減らしましょう。持ち出し品と備蓄品を分け、家族固有品も並行して確認してください。