家の安全対策
テレビの転倒防止対策は必要?固定器具の選び方
そなえカルテ編集部
2026/7/26
薄型テレビは奥行きが短く、地震で転倒・落下する可能性があります。特に子どものいる家庭では日常の転倒事故にもつながるため、テレビ本体とテレビ台の両方を固定します。
地震だけでなく日常の事故にも注意が必要
消費者庁は、タンスや棚などの家具やテレビが倒れて子どもが下敷きになる事故が発生していることを注意喚起しており、下敷きになった子どもが死亡する事故も報告されています。地震のような大きな揺れがなくても、子どもがテレビ台によじ登ったり、台を引っ張ったりして転倒する事故は日常的に起こり得ます。地震対策としての固定は、こうした平常時の事故防止にもつながります。
テレビ本体の固定
取扱説明書に記載された転倒防止用のねじ穴、ベルト、ワイヤーを使います。壁へ固定する場合は、壁材と下地の強度を確認します。粘着マットだけで大型テレビを支えられるとは限りません。
画面サイズが大きくなるほど重量と重心の高さが増し、転倒時の被害も大きくなります。購入時に対応する固定器具(テレビ用ベルト、L字金具、耐震ジェルなど)が付属しているか確認し、なければ別途購入します。
テレビ台も固定する
テレビだけを台へ固定しても、台ごと移動・転倒することがあります。
テレビと台をベルトで連結する
台を壁または床へ固定する
キャスターをロックする
台の引き出しが開かない対策をする
設置面のほこりや油分は粘着器具の性能を低下させるため、製品説明どおりに清掃・施工します。
テレビのサイズ・設置方法別の対策の目安
設置方法 | 主な対策 | 向く家庭 | 注意点 |
|---|---|---|---|
テレビ台に据え置き(小型) | 粘着マット+ベルトで台と連結 | 賃貸住宅、模様替えが多い家庭 | マットだけに頼らず必ずベルトも併用する |
テレビ台に据え置き(大型) | ベルトで台・壁の両方と連結 | 一般的な戸建て・持ち家 | 台自体の耐荷重と安定性を確認する |
壁掛け | 専用金具で壁下地へ直接固定 | 子どもがぶつかる心配を減らしたい家庭 | 壁の下地強度とテレビ重量の適合が必須 |
子どもや高齢者がいる家庭では、テレビ台のよじ登り防止も兼ねて壁掛けや低い位置への設置を検討する価値があります。乳幼児がいる家庭は乳幼児がいる家庭の防災グッズ、高齢者がいる家庭は高齢者がいる家庭の防災用品も参考にしてください。
周囲の危険を減らす
テレビの前で寝ない、避難経路の横へ置かない、上部に物を置かないようにします。窓ガラスの近くでは、テレビ転倒とガラス飛散の両方を考えます。窓際にテレビを置く場合は、ガラス飛散防止フィルムの設置も合わせて検討してください。
壁掛けも施工品質が重要
壁掛けなら必ず安全とは限りません。テレビの重量に対応した金具と壁下地が必要です。施工説明を満たせない場合は専門業者へ依頼し、賃貸住宅では管理者の承諾を得ます。
金具の耐荷重表示は「静止時」を基準にしていることが多く、地震のような動的な力を必ずしも想定していません。地震対策を目的とする場合は、耐震性能や落下防止ワイヤーの併用を明記した製品を選んでください。
よくある失敗
テレビ本体だけ固定し、テレビ台の固定を忘れる
粘着マットのみで大型テレビを支えようとする
施工後に一度も揺らして確認せず、緩みに気づかない
配線をぴんと張ったままにして、地震時にテレビが引っ張られる
配線には少し余裕を持たせ、テレビが多少動いてもケーブルが引っかかって転倒を助長しないようにします。
点検する
画面サイズの変更、模様替え、地震後にはねじ、ベルト、接着部の緩みを確認します。家具全体の転倒防止と同じ時期に点検すると忘れにくくなります。
耐震マットと突っ張り棒は用途が異なるため、テレビにどちらが適しているか迷う場合は耐震マットと突っ張り棒の使い分けも参考にしてください。
よくある質問
テレビは壁掛けと据え置き、どちらが安全ですか?
正しく施工されていれば壁掛けの方が転倒のリスクは低くなります。ただし壁の下地強度とテレビ重量が適合していることが前提で、施工不良の壁掛けはかえって危険です。据え置きでも、本体と台の両方をしっかり固定すれば十分な効果が期待できます。
粘着マットだけでテレビを固定してもよいですか?
小型・軽量のテレビであれば補助として有効ですが、大型テレビでは粘着マットだけに頼らず、ベルトなど本体を固定する器具と併用してください。
賃貸住宅でテレビを壁掛けにできますか?
壁に穴を開ける工事が必要になるため、事前に管理会社の承諾が必要です。承諾が得られない場合は、テレビ台への据え置きで本体と台をしっかり固定する方法を優先してください。
まとめ
テレビは本体を台または壁へ固定し、台そのものも動かないようにします。製品重量と取付面に合う器具を選び、配置と定期点検も組み合わせてください。地震対策としての固定は、子どもの日常的な事故防止にもつながります。