家の安全対策
寝室で地震に備えるには?夜間の安全対策
そなえカルテ編集部
2026/7/20
就寝中は暗く、揺れにすぐ反応できません。寝室では寝る場所へ物が倒れない配置、出口までの経路、足元の保護、すぐ使える照明を優先します。
寝室が特にリスクの高い場所である理由
東京消防庁の調査では、地震による負傷者の約3~5割が屋内の家具類の転倒・落下・移動によるものとされています。寝ている間は揺れに気づくのが遅れ、暗闇の中で家具の下敷きになると自力での脱出が難しくなります。地震はいつ起きるか予測できないため、就寝時間帯の対策は、日中に活動している時間帯と同じくらい重要です。寝室以外を含めた家具対策の全体像は家具転倒防止の基本で確認できます。
ベッド・布団の位置
背の高い家具の正面を避ける
窓ガラスのすぐ横を避ける
エアコン、照明、額縁の真下を避ける
ドアが家具でふさがれない位置にする
配置を変えられない家具は、壁の下地へ適切な器具で固定します。棚の上に重い物を置きません。固定方法の選び方に迷う場合は耐震マットと突っ張り棒の使い分けを参考にしてください。
家族構成別に気をつけたいこと
家族構成 | 特に注意する点 |
|---|---|
乳幼児がいる家庭 | ベビーベッドの周囲に倒れる家具や落下物がないか確認する。添い寝の場合は大人と同じ配置の見直しが必要 |
高齢者・体の不自由な人がいる家庭 | ベッドから出口までの経路に段差や障害物を作らない。自力での移動が難しい場合は家族の避難支援の分担も決めておく |
一人暮らし | 助けを呼べる手段(笛、スマートフォン)を必ず枕元に置く |
高齢者がいる家庭の備えは高齢者がいる家庭の防災用品、乳幼児がいる家庭は乳幼児がいる家庭の防災グッズも参考にしてください。
枕元へ置くもの
懐中電灯またはヘッドライト
底の厚い靴・スリッパ
眼鏡
笛
スマートフォン
必要な薬や補助具
ライトや靴が揺れで遠くへ飛ばないよう、固定できる収納へ入れます。家具の下や高い棚には置きません。
懐中電灯とランタンはどちらか一方で十分というわけではなく、両手を空けたいときと部屋全体を照らしたいときで役割が異なります。使い分けについては懐中電灯とランタンの違い、必要な個数の目安は停電時のランタンは何個必要かで解説しています。
出口まで歩いて確認する
暗くした状態で、ベッドからドアまでに物がないか確認します。廊下と玄関も含め、避難経路を確保します。子どもや介助が必要な人の部屋までの動線も考えます。
実際に照明を消し、目をつぶった状態で手探りでドアまで歩いてみると、日中には気づかない障害物や段差が見つかることがあります。年に1回程度、家族で夜間避難の練習をしておくと安心です。
窓と鏡の対策
飛散防止フィルムや厚手のカーテンを検討し、割れたガラスを想定して履物を置きます。鏡は落下しないよう固定し、ベッドへ倒れない位置へ移します。
窓ガラスの飛散対策についてはガラス飛散防止フィルムで、フィルムの選び方や施工の注意点を詳しく解説しています。
よくある失敗
家具の固定は済ませたのに、枕元にライトや履物を置いていない
昼間は歩きやすい寝室でも、夜間・停電時を想定した確認をしていない
子ども部屋や高齢者の部屋の点検を後回しにする
模様替えのたびに配置を見直さず、いつの間にか危険な配置に戻っている
よくある質問
寝室の家具はすべて固定しなければいけませんか?
理想的にはすべての家具を固定するのが望ましいですが、優先順位をつけるなら、まずベッドへ倒れる可能性がある背の高い家具と、出口をふさぐ位置にある家具から固定してください。
停電時、枕元のライトはどこに置けばよいですか?
手を伸ばしてすぐ届く場所に置き、揺れで落下・移動しないよう小物入れやポケット付きの収納に固定します。床に直置きすると、揺れで転がって見つからなくなることがあります。
子どもと一緒に寝ている場合、特に気をつけることはありますか?
添い寝をしている場合は、大人だけでなく子どもの寝る位置からも家具の転倒範囲を確認してください。子どもは自力で家具をどけて避難することが難しいため、配置変更や固定をより優先的に行う必要があります。
まとめ
寝室では固定器具より先に寝る位置を見直し、枕元にライト、履物、眼鏡を固定して置きます。出口までの通路を空け、半年ごとに夜間の避難動線を確認してください。家族構成に応じてリスクの高い部屋から優先的に対策を進めましょう。