家の安全対策
猫がいる家庭の防災グッズ|フード・水・トイレ・避難の備え
そなえカルテ編集部
2026/7/20
猫の災害対策は、人の備蓄とは別に、フード、水、薬、トイレ用品、キャリー、個体情報をまとめます。環境省は、飼い主が平常時からしつけ、健康管理、所有者明示、避難用品の準備を行うよう案内しています。
食事と水
普段食べているフード
飲み水
食器、給水器
処方食や薬
環境省の資料では、少なくとも5日分、できれば7日分以上のフードや水などを備える考え方が示されています。療法食は入手しにくいため、獣医師と備蓄・期限管理を相談してください。フードは普段与えている銘柄と同じものを優先し、避難時に急に切り替えると、ストレスで体調を崩す猫もいます。ドライフードは酸化や湿気に弱いため、未開封の状態で保管し、開封後は密閉容器に移して早めに使い切ります。人用の飲料水と同じ容器から取り分けられるよう、水はどれくらい備蓄すればよい?を参考に、人の分と別枠で計算しておくと数量の把握がしやすくなります。
トイレ・衛生用品
猫砂と簡易トイレ容器
ペットシーツ
排泄物用の防臭袋
ウェットティッシュ
タオル、洗濯ネット
普段と違う砂を使わない猫もいるため、使い慣れた種類を多めに置きます。避難生活ではトイレを我慢してしまい、体調を崩す猫も少なくありません。普段のトイレをできるだけ再現できるよう、使用済みの猫砂を少量残しておき、においで自分のトイレだと認識させる方法も知られています。人の携帯トイレと同様、排泄物は密閉して保管し、避難先のルールに従って処分します。
移動と身元確認
キャリーをすぐ使える場所に置き、扉や留め具を点検します。迷子札、マイクロチップ登録情報、猫と飼い主が一緒に写った写真、ワクチン・健康情報を用意します。避難所で「同行避難」が可能でも、人と同じ居室で過ごせるとは限りません。自治体のルールを確認してください。
マイクロチップについては、令和4年(2022年)6月1日から、ブリーダーやペットショップが販売する犬猫への装着と登録が義務化されました。すでに飼っている猫への装着そのものは義務ではありませんが、迷子になった際に飼い主情報へたどり着く手段として環境省は装着を推奨しています。装着済みの場合は、登録情報の住所・電話番号が最新かどうかも定期的に確認してください。
避難所に入れない場合の備え
同行避難ができても、避難所によっては動物用スペースが屋外や別棟に限られ、鳴き声や毛アレルギーへの配慮からケージ内で過ごすことになる場合があります。猫が慣れないケージ生活で強いストレスを受けることも想定し、在宅避難や車中泊、親族・知人宅、ペットホテル、動物病院への一時預けなど複数の選択肢を平常時から検討しておくと選択肢が広がります。在宅避難を選ぶ場合の備えは自宅で避難生活を送るための備えも参考にしてください。
猫用品チェックリスト
分類 | 品目 | ポイント |
|---|---|---|
食事・水 | フード、飲み水、食器 | 普段と同じ銘柄を5〜7日分以上 |
医療 | 処方薬、療法食、ワクチン証明 | 獣医師と期限・入手方法を相談 |
トイレ | 猫砂、簡易トイレ、防臭袋 | 使い慣れた種類を多めに |
移動 | キャリー、リード、首輪 | 扉・留め具を定期点検 |
身元確認 | 迷子札、マイクロチップ、写真 | 登録情報を最新に保つ |
衛生 | ウェットティッシュ、タオル | 人用と兼用できる物も検討 |
日頃から練習する
キャリーを部屋に置いて慣らし、呼び戻しやハーネスを無理のない範囲で練習します。避難先となる親族、ペットホテル、動物病院も複数検討します。人用の備蓄と合わせて用意すると管理漏れが防げるため、防災グッズは何から揃える?家庭で優先したい6つの備えや防災グッズを一度に買わずに揃える方法の週ごとの計画にペット用品の週も加えておくと準備が進めやすくなります。
よくある質問
犬を飼っている場合も同じ考え方でよいですか?
はい。フード・水を5〜7日分以上、リード、キャリーまたはケージ、迷子札やマイクロチップによる身元確認という基本の考え方は犬も共通です。ただし避難所での動物用スペースの受け入れ方針は自治体・施設ごとに異なるため、事前に確認してください。
マイクロチップは今から装着させるべきですか?
義務化の対象はブリーダー・ペットショップが販売する犬猫で、すでに家庭で飼っている猫への装着は義務ではありません。ただし迷子時の身元確認手段として環境省も装着を推奨しているため、かかりつけの動物病院に相談するとよいでしょう。
猫の備蓄はどこに保管すればよいですか?
人の備蓄と同様、キャリーの近くやすぐ持ち出せる場所にまとめておくと安心です。保管場所の分散や点検の考え方は防災用品の収納場所や使用期限の管理方法も参考にしてください。
まとめ
猫用品は5~7日以上を目安に、普段のフード、薬、猫砂を優先します。キャリー、身元情報、避難先の受入条件を確認し、日頃から移動に慣らしましょう。避難所に入れない場合の代替先も考えておくと、いざというときに慌てずに済みます。