家の安全対策
在宅避難とは?自宅にとどまるために必要な備えと判断
そなえカルテ編集部
2026/7/26
在宅避難とは、災害後も自宅の安全が確保できる場合に、避難所へ行かず自宅で生活を続けることです。自宅が危険な場合や避難指示が出ている場合まで、とどまることを意味しません。
在宅避難が選択肢になる理由
避難所は収容人数に限りがあり、プライバシーの確保や体調管理が難しい場面もあります。自宅の安全が保たれているなら、住み慣れた環境で生活を続けられる在宅避難は、体力面・精神面の負担を抑えられる選択です。一方で、水道・電気・ガスが止まった状態で生活を続けることになるため、避難所以上に自宅の備蓄を充実させておく必要があります。
自宅にとどまれるかを判断する
建物に大きな傾き・損傷がない
火災、津波、土砂災害、浸水の危険がない
自治体から避難指示が出ていない
余震で落下・転倒する危険を減らせる
家族の医療・介護を継続できる
判断に迷う場合は自治体、消防、建物管理者の案内に従い、安全を優先します。以下のような状態が一つでも当てはまる場合は、在宅避難にこだわらず早めに避難所や安全な場所へ移動してください。
壁や柱に亀裂が入り、傾きを感じる
ガス臭がする、または焦げ臭いにおいがする
周辺で土砂崩れ・浸水の警戒情報が出ている
ライフライン停止が長引き、体調管理が難しくなってきた
在宅避難に必要な6分野
水・食料:最低3日、できれば7日分
トイレ:1人1日5回分
電源・照明:ランタン、乾電池、充電手段
衛生:体拭き、口腔ケア、ごみ・汚物の密閉
温度対策:季節に合う衣類、寝具、冷却用品
家の安全:家具固定、ガラス、避難経路
全体は家庭で優先したい6つの備えで確認できます。特にトイレは断水直後から必要になるため、非常用トイレの人数別備蓄量と地震直後のトイレの使い方を先に確認しておくと安心です。
住まいのタイプで注意点が変わる
在宅避難で確認すべき内容は、マンションと戸建てで異なります。
マンション:エレベーター停止時の水の運搬、排水管の安全確認までトイレを流さない判断。詳しくはマンションの防災対策を参照してください。
戸建て:建物・屋根・塀など敷地全体の安全確認、浸水想定地域での備蓄場所の分散。詳しくは戸建て住宅の防災対策を参照してください。
避難所とのつながりは残す
在宅避難者も、避難所や地域の支援拠点で物資・情報の支援対象になる場合があります。自治体ごとに受付方法が異なるため、指定避難所と地域ルールを事前に確認します。在宅避難であることを自治体や自主防災組織に知らせる仕組みがある地域もあるため、平常時に確認しておくと、支援物資の配布や安否確認の対象から外れにくくなります。
途中で避難へ切り替える
建物の損傷が進む、火災や浸水が迫る、体調が悪化する、備蓄が尽きるなど状況は変わります。持ち出し袋、避難経路、連絡方法を用意し、在宅避難中も公的情報を確認してください。
自治体の防災アプリや緊急速報メールで最新情報を確認する
携帯電話が使えない場合に備え、携帯ラジオも用意する(防災ラジオは必要?)
避難先までの経路を複数把握し、夜間・悪天候時の代替ルートも確認する
停電が続く場合の情報収集手段としてモバイルバッテリーの容量目安も確認する
よくある質問
在宅避難と自宅避難は同じ意味ですか?
同じ意味で使われることが多い用語です。どちらも、避難所へ行かず自宅にとどまって生活を続けることを指します。
在宅避難でも避難所へ行く必要はありますか?
物資の受け取りや情報収集のために、一時的に避難所へ行くことはあります。生活の拠点を自宅に置いたまま、必要なときだけ避難所を利用する形も一般的です。
在宅避難と決めていても状況が悪化したらどうすればよいですか?
在宅避難は固定した選択ではありません。建物の損傷、火災、浸水などの危険が迫った場合は、備蓄が残っていても避難を優先してください。持ち出し袋と避難経路は在宅避難中も維持しておきます。
まとめ
在宅避難は安全な自宅で生活を続ける選択肢です。危険なら避難する前提で、1週間の生活備蓄、家の安全、地域の支援方法を平常時に確認しましょう。住まいのタイプに応じた注意点も併せて確認してください。