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防災グッズを一度に買わずに揃える優先順位 

そなえカルテ編集部

2026/7/20

防災用品は一度に高額なセットを買わなくても、危険度が高く、代替しにくい物から週ごとに追加できます。最初の目標は、全分野を3日分そろえることです。

政府広報オンライン「災害への備え」

なぜ「一度に全部」を目指さなくてよいのか

防災セットを一括で買うと数万円になることも珍しくなく、費用の大きさが準備そのものを先延ばしにする原因になりがちです。優先度の高い物から少しずつそろえれば、1回あたりの出費を抑えながら、命に関わる部分から確実に備えられます。また、少しずつ買うことで、実際に使ってみて自分の家に合わない物(重すぎる、置き場所に困るなど)に早く気づけるという利点もあります。

第1週:家の安全とトイレ

  • 寝室と避難経路の家具を移動・固定する

  • ライトと履物を枕元へ置く

  • 携帯トイレを1人15回分用意する

排泄は我慢できず、排水損傷は水や食品では代替できないため優先します。家具の転倒や落下物によるけがは、地震発生直後の負傷原因として繰り返し指摘されており、水・食料より先に着手する価値があります。固定器具の選び方は家具転倒防止は何から始める?突っ張り棒とマットどちらがよい?を参考にしてください。トイレについては携帯トイレは1人何回分備蓄すればいい?で最終的な目標量を確認し、まずは半分程度から始めても構いません。

第2週:水と調理不要の食品

  • 水を1人9リットル

  • 開封して食べられる初日3食

  • 3日分の主食・主菜・副菜

普段買う缶詰、パックご飯、飲料を少し増やせば始められます。水は1人1日3リットルが目安なので、3日分でも1人9リットル、ペットボトルで4〜5本分の重さになります。まとめて買うと持ち帰りが大変なので、買い物のたびに1〜2本ずつ増やす方法でも構いません。食品の選び方は非常食は何を選べばいい?すぐ食べられる非常食、水の容器サイズは保存水は2リットルと500ミリリットルのどちらがよい?を参考にしてください。

第3週:ライト・電源・情報

  • 部屋用ランタン

  • 懐中電灯またはヘッドライト

  • 予備乾電池

  • モバイルバッテリーとケーブル

  • ラジオなど予備の情報手段

停電すると情報が入らず不安が大きくなるため、光源と情報収集手段はセットで備えます。ランタンと懐中電灯は役割が異なり、ランタンと懐中電灯の違いを確認したうえで両方をそろえると、部屋全体を照らす用途と手元を照らす用途を使い分けられます。モバイルバッテリーの容量選びはモバイルバッテリーは何mAh必要?、ラジオの必要性は防災ラジオは本当に必要?も参考にしてください。

第4週:衛生・季節・家族固有品

  • 手指、体、口腔の衛生用品

  • 防寒または暑さ対策

  • 薬、乳幼児、高齢者、ペット用品

  • 雨具と着替え

家族固有品は代替しにくいため、必要性が高ければ第1週から並行します。乳幼児がいる家庭は乳幼児がいる家庭の防災グッズ、高齢者がいる家庭は高齢者がいる家庭の防災グッズ、猫を飼っている家庭は猫がいる家庭の防災グッズのように、家族構成別の記事で必要量を先に確認しておくと、一般的な備蓄と同時進行で準備を進められます。

4週間の進め方の目安

主なテーマ

完了の目安

第1週

家の安全・トイレ

家具固定と携帯トイレ15回分

第2週

水・調理不要食品

水9L・初日3食

第3週

ライト・電源・情報

ランタン・モバイルバッテリー・ラジオ

第4週

衛生・季節・家族固有品

衛生用品と家族固有品の初期分

1週間で全項目を終える必要はありません。忙しい週は次の週に持ち越し、無理のないペースで4週間から2か月ほどかけて第1段階(3日分)を完成させることを目標にしてください。

3日分から7日分へ増やす

一通りそろったら、水、トイレ、食品の順に1週間へ増やします。トップページとなる家庭で優先したい6つの備えをチェックリストにしてください。増量の際は、持ち出し袋に全部を詰め込むのではなく、7日分の大半は在宅備蓄として自宅に分散して置きます。持ち出し袋自体は背負って歩ける重さに保つことが大切です。保管場所の分け方は防災用品の収納場所を参考にしてください。

買った後にすること

箱のまま積まず、開封して内容・数量・使い方を確認します。期限と収納場所を記録し、ライトやトイレは一度試します。特に携帯トイレとライトは、実際に使う手順を家族全員で一度確認しておくと、暗闇の中でも迷わず使えます。期限がある物は使用期限の管理方法の一覧に追加し、半年ごとの点検サイクルに組み込んでください。

途中でやめないための工夫

  • 買い物リストをスマートフォンに残し、次に買う物をいつでも確認できるようにする

  • 給料日や特売日など、続けやすいタイミングを「防災の買い物日」に決める

  • 家族や同居人と進捗を共有し、一人だけの負担にしない

  • 全部そろっていなくても、今ある物と足りない物を把握しておく

よくある質問

予算が限られています。何を最初に買うべきですか?

携帯トイレと家具の固定用品を最優先にしてください。水や食品は普段の買い物を少し多めにするだけで始められますが、トイレは我慢できず、家具の転倒によるけがは他の備えでは代替できないためです。

4週間で終わらなくても大丈夫ですか?

問題ありません。目安はあくまで進め方の一例で、家族構成や予算によってペースは変わります。第1週の家の安全対策とトイレだけでも終えておけば、命に関わるリスクの多くはカバーできます。焦らず、無理のない範囲で続けてください。

一度そろえたら、あとは何もしなくてよいですか?

いいえ。食品や電池には期限があり、家族構成やペットの有無が変わることもあります。使用期限の管理方法を参考に、半年から1年に一度は内容を見直してください。

まとめ

家の安全とトイレから始め、水・食品、電源、衛生・季節用品の順に4週間で3日分を作ります。その後、日常利用で1週間分へ増やしましょう。無理のないペースで続けることが、備えを途中で止めないための一番のコツです。