ブログ一覧へ戻る

水・食料

防災用の食料は何を備える?家庭向け非常食リスト

そなえカルテ編集部

2026/7/20

防災用の食料は、特別な非常食だけで固める必要はありません。普段から食べる常温食品に、長期保存品と調理不要品を加えると、無理なく続けられます。まずは非常食の日数別目安で人数分の必要量を確認し、この記事で品目の組み立て方を確認してください。

最初にそろえる6分類

1. 水と飲み物

  • 飲料・調理用の水

  • お茶や好みの飲料

  • 必要な人だけ経口補水液など

水は食品とは別に、1人1日3リットルを目安に計算します。容器は2リットルと500ミリリットルを使い分けると管理しやすくなります。使い分けの考え方は保存水は2リットルと500ミリリットルのどちらがよい?、人数別の総量は家庭の備蓄水は何リットル必要?を参照してください。

2. 主食

  • パックご飯、アルファ化米

  • 缶入りパン、長期保存パン

  • 乾麺、即席麺、シリアル

  • 餅やクラッカー

主食は最も備えやすい分類ですが、これだけで揃えると炭水化物に偏ります。次の主菜・副菜と必ず組み合わせてください。

3. 主菜

  • 魚・肉・豆の缶詰

  • カレー、牛丼、パスタソースなどのレトルト

  • 常温保存できる大豆製品

缶詰は開封後すぐ食べ切れる小容量の方が、冷蔵できない状況では扱いやすくなります。同じ「魚の缶詰」でも水煮、みそ煮、油漬けなど味付けが分かれているため、家族が飽きずに食べられるよう2〜3種類を混ぜておくと安心です。

4. 副菜と栄養補助

  • 野菜ジュース

  • 乾燥野菜、海藻、切り干し大根

  • 果物缶、ドライフルーツ

  • インスタントみそ汁やスープ

農林水産省は、災害時は炭水化物に偏り、たんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維が不足しやすいと案内しています。

農林水産省「備蓄食品の選び方」

不足しやすい栄養素と具体的な補い方は災害時に不足しやすい栄養は?非常食を選ぶときのポイントで詳しく解説しています。

5. 調理せず食べられるもの

  • プルトップ缶

  • 栄養補助食品

  • 菓子、ナッツ

  • 常温で飲める食品

停電・断水直後のために、最低1日分は水も加熱も不要な構成にします。選び方の詳細は調理不要で食べられる非常食の選び方を参考にしてください。

6. 家族専用品

  • 乳幼児用ミルク・離乳食

  • 介護食、とろみ剤

  • アレルギー対応食

  • 宗教・疾病上必要な食品

支援物資で代替しにくいため、専用品ほど多めに回しておきます。乳幼児がいる家庭は乳幼児がいる家庭で必要な防災グッズ、高齢者がいる家庭は高齢者がいる家庭で追加したい防災用品もあわせて確認してください。

1日に必要なエネルギー量の目安

備蓄品を「何食分」ではなく「何キロカロリー分」で見直すと、量の過不足に気づきやすくなります。農林水産省の食育情報では、活動量の少ない成人女性でおおむね1400〜2000キロカロリー、男性で2200±200キロカロリーが1日の目安とされています。

農林水産省「一日に必要なエネルギー量と摂取の目安」

また厚生労働省は、東日本大震災後の避難所での食事提供にあたり、当面の目標として1人1日あたりエネルギー2,000キロカロリー、たんぱく質55グラムなどの参照量を示しました。パッケージのカロリー表示を見ながら、主食だけで済ませず主菜・副菜を組み合わせて目安量へ近づけることが大切です。

厚生労働省「避難所における食事提供の計画・評価のために当面の目標とする栄養の参照量について」

選び方のポイント

  • 賞味期限の長さと消費のしやすさ:長期保存品だけに頼らず、普段食べる食品と組み合わせる(ローリングストックとは?

  • 常温保存できるか:停電時に冷蔵・冷凍が使えなくなることを前提にする

  • 調理に必要な水と熱源:加熱や加水が必要な食品ばかりにしない(カセットコンロとボンベは何本必要?

  • 家族の好みとアレルギー:一度も食べたことのない味を災害時に初めて試さない

  • 開封後に食べ切れる容量か:大容量パックは残った分の保存方法まで考える

ありがちな失敗

  • 主食(米・パン・麺)だけを買いそろえ、主菜・副菜が不足する

  • 調味料や飲み物を数に入れず、実際は物足りない献立になる

  • 家族の誰も普段食べない「非常食専用」の味付けを選び、災害時に食べてもらえない

  • 賞味期限を確認せず箱のまま収納し、気づいたときには全て期限切れになっている

  • アレルギー対応食や乳幼児用品を一般在庫と混ぜて保管し、必要なときに数が足りない

買う前の確認

食品ごとに「そのまま食べられるか」「水が必要か」「加熱が必要か」を書き添えると、必要な水や燃料まで把握できます。食べ慣れないセットを箱のまま置かず、一度試食して家族が食べられるか確認してください。

よくある質問

非常食は専用品でなく普段のスーパーの食品でもよいですか?

問題ありません。常温で保存でき、賞味期限がある程度長い食品であれば、缶詰、レトルト食品、乾麺なども備蓄になります。専用の非常食は保存期間が長い分、価格が高めになりやすいため、普段の食品と組み合わせて費用を抑える方法が現実的です。詳しくはローリングストックとは?始め方と向いている食品を参照してください。

3日分と1週間分、どちらを先にそろえるべきですか?

まず3日分を確実にそろえ、その後1週間分へ増やす順番が現実的です。3日分の具体例は3日分の非常食には何が必要?、1週間分への増やし方は1週間分の非常食を無理なく備える方法を参考にしてください。

食品以外にまず何を優先すべきですか?

家の安全対策とトイレ用品を優先し、その後に水・食料を整える順番が推奨されています。全体の優先順位は防災グッズは何から揃える?家庭で優先したい6つの備えで確認できます。

まとめ

主食・主菜・副菜・調理不要品・個別対応食を組み合わせ、最低3日分から1週間分へ増やします。量の計算は非常食の日数別目安、栄養バランスは災害時に不足しやすい栄養もあわせて参照してください。