水・食料
3日分の非常食には何が必要?1人分の具体例
そなえカルテ編集部
2026/7/26
1人3日分の非常食は、9食と飲料・調理用の水9リットルが基本です。ただし、9個の商品を買えば完成ではありません。水や火を使えない初日と、温かい物を食べたい2~3日目を分けて考えます。全体の考え方は非常食は何日分必要?人数別の備蓄量を解説、品目の分類は防災用の食料は何を備える?もあわせて確認してください。
1人分の具体例
主食9食分
パックご飯・アルファ化米:4食
長期保存パン・シリアル:2食
即席麺・乾麺:2食
クラッカーなど:1食
主食だけを1種類でそろえると、3日間同じ味が続き食欲が落ちる原因になります。ご飯系・パン系・麺系を混ぜておくと、気温や体調に合わせて食べやすい物を選べます。
主菜・副菜
魚・肉・豆の缶詰:3~4個
レトルトのおかず:3個
野菜ジュース:3本
インスタントスープ:3食
果物缶またはドライフルーツ:適量
主食だけでは、たんぱく質やビタミン・ミネラルが不足します。厚生労働省は東日本大震災後の避難所での食事提供にあたり、当面の目標として1人1日あたりエネルギー2,000キロカロリー、たんぱく質55グラムなどの参照量を示しました。3日分では単純計算でおよそ6,000キロカロリー、たんぱく質165グラム前後が目安になります。パッケージの表示を見ながら、主菜・副菜を組み合わせて近づけましょう。
厚生労働省「避難所における食事提供の計画・評価のために当面の目標とする栄養の参照量について」
不足しやすい栄養素の補い方は災害時に不足しやすい栄養は?非常食を選ぶときのポイントで詳しく解説しています。
そのまま食べられる補助食品
栄養補助食品
菓子やナッツ
飲み慣れた飲料
食事量には個人差があるため、普段の3日分を並べて不足がないか調整してください。
初日は「加熱なし」で組む
発災直後は、ガスの安全確認や片付けで調理できない可能性があります。初日の3食は、缶詰、パン、栄養補助食品など、開封するだけで食べられる物を中心にします。
2日目以降にパックご飯やレトルト食品を使う場合は、カセットコンロ、ボンベ、鍋、耐熱ポリ袋も一緒に確認します。農林水産省も、発災当日用として調理不要の食品を確保する考え方を紹介しています。
調理不要品だけをどう選ぶかは調理不要で食べられる非常食の選び方、加熱に使うボンベの本数はカセットコンロとガスボンベは何本備蓄すべき?を参照してください。
水と熱源も一緒に数える
9食そろえても、水9リットルと熱源がなければ食べられない献立になりがちです。飲料・調理用の水は、容器サイズを使い分けると持ち出しやすくなります。
在宅避難が前提であれば2リットル容器を中心に、避難所への移動も想定するなら500ミリリットル容器も何本か混ぜておくと安心です。
食器と衛生用品
缶切り(プルトップでない場合)
紙皿、紙コップ、割り箸
食品用ラップ
ごみ袋、ウェットティッシュ
ラップを皿に敷けば洗い物を減らせます。開封後の食品を長時間常温に置かないことも大切です。
ありがちな失敗
主食を9個買っただけで満足し、主菜・副菜を後回しにする
初日から加熱前提の食品しか用意せず、ガスや水が使えず食べられない
缶切りが必要な缶詰を買ったのに、缶切りを備えていない
3日分を1か所にまとめ、収納棚の転倒で取り出せなくなる
世帯人数に応じて調整する
1人分の9食を基準に、同居人数分をかけ合わせて計算します。世帯構成ごとの目安は次の記事も参考にしてください。
よくある質問
3日分をそろえたら、次は何をすればよいですか?
3日分が安定したら、1週間分への拡張を検討します。増やし方は1週間分の非常食を無理なく備える方法を参照してください。3日分と1週間分のどちらを優先すべきか迷う場合は防災用品は最低3日分と1週間分のどちらを備えるべき?も参考になります。
9食すべて非常食専用の商品でそろえる必要がありますか?
必要ありません。缶詰やレトルト食品など普段のスーパーで買える常温食品を組み合わせても3日分になります。専用品にこだわりすぎず、家族が食べ慣れた食品を中心に選ぶ方が、実際の災害時に食べてもらいやすくなります。
賞味期限はどのくらいの頻度で確認すればよいですか?
半年に1回を目安に確認し、期限が近づいた物から普段の食事で消費して入れ替えます。詳しい管理方法は非常食の賞味期限が切れたらどうする?を参照してください。
まとめ
3日分は9食ですが、初日の調理不要品、主菜と副菜、水9リットル、熱源までそろえて初めて実用的な備蓄になります。完成後は実際に1食食べ、量と使い方を確認しましょう。